調○彼女
ここは中央棟…

色んな学年の生徒や、先生が行き交う。先輩も友達といたし、色んな人に見られるからかなり他人行儀だ。

でも合図なんだ…俺も早く行くから、お前も早く来いという…

うしし…待ってろよ、先輩!!こんな関係今日で終わらせてやる!






温室に着くと先輩は携帯でゲームをしていた。

「ねぇヒメちゃん、さっきなんであんな機嫌よかったの?なんか良いことでもあった?」

先輩の長い足が無造作に投げられ、つま先が開いたり閉じたりをせわしなく繰り返している。

私が先輩の隣に座りゆっくりと深呼吸したとき、先輩が携帯を閉じた音が聞こえたので私は先輩の顔を見た。

「ヒメちゃん、キスしよ?」

私は一瞬ドキッとしたが、作戦の事を思い出し気持ちを建て直す。

「先輩、その前に聞いてもらいたいことがあるんですけど…」

私はニコリといつもの建前スマイルを先輩に向けた

先輩、今日でこんな事は最後だよ?ちゃんと聞いてくださいね!
これで明日から私…ヤバイ、考えただけで楽しいよ!さようなら、私の赤面と3倍速になる心臓!
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