調○彼女
「先輩、実はね…」

私は真剣な目で見つめてくる先輩を、同じ様に見ながら話し出す

「私、…実は小学生の頃とんでもない人間だったんですよ!」

清楚可憐な私を見て来た先輩に、数々のやってきたことを話していった。

そう!私は先輩に引かれて、興味を失ってもらおうと考えたのだ!
だって私がやってきた事と言ったら今の私には有り得ないことだし、男の人なら当然引くことばかりだったからね…
お転婆なんていうレベルじゃないから。もはや不良だ。

そんな私を知ったら、絶対女の子として以上に、人として嫌になるに決まってる!
そしたらこんな馬鹿な事したくなくなって、「もういい!」って言うはずだから。

勝った!解放される!嫌われるかもしれないけど、、こんなおかしな状況よりはずっといいもんね〜

軽蔑されるのは…ちょっと辛いけど、本当の事なんだから仕方ない…

仕方ない…私の過去は、それくらい罪が重い

「…という事をやってきたんです…引くでしょ?」

「…ちょっとびっくりした…」

「ですよねー!やっぱこんな人間最低ですよね…?」

「やってきたのはそれの他に何かある?」

え?…他??
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