調○彼女
「そこに体育座りして!」

先輩が椅子の前の床を指差して言った。

体育座り?

「何でですか?」

「いいから早く〜!」

私は仕方なく前に進み、横を向いて言われた通りに座った。

「いや、こっち向いて座って。それなら意味ないでしょ」

!!!!!!

「先輩!制服ですよ?パンツが見えちゃう!!」

何言っちゃってくれるのよ!エロ先輩!じょ、冗談だよね…?

「じゃあ、見えないようにうまくやってよ!」

先輩は膝の上に肘をついて、頬杖ついて言う…
微妙にふて腐れたように見えるのは気のせいでしょうか…?

ってゆーか、見えないように体育座りって!!どんだけ高度なテクニックが必要だと思うのよ〜、簡単に言ってくれるけど…

またどんどん顔面インフルエンザ状態になりながら、私は膝を伸ばしたままちょこちょこと向きを変える。
できるだけスカートを伸ばして、膝を持ち上げようとするんだけど、先輩の視線が痛いくらい気になって上げられない…

パンツ見えたらどうしよう……心臓が皮膚から飛び出そうだよ〜

「…先輩〜、これだけは勘弁…」

「しないよ!大丈夫、パンツ見ないから」

じゃあ何の為よ!!
< 32 / 89 >

この作品をシェア

pagetop