調○彼女
すごく恥ずかしい!恥ずかしいのに何か強い力に引っ張られていって、思考回路が全く機能しないような…そっちの力のせいでいつもの私が消えてしまいそうな…そんな不思議な感覚に
なるなんて…

先輩が足を伸ばして少し体重がかかる…
体がぴっとりくっ付いて、先輩が余計に熱くなったのを感じた

「ヒメ…可愛い…もうヒメは俺のモノだ…誰にも触らせない…絶対誰にも渡さない…」

先輩が耳元でそんな事を言うから、私はまた恥ずかしくなる

「俺だけのモノだ…」

やめてよ、先輩…そんな事言われたら、私、どうにかなっちゃうよ…

…でもなんでだろう…なぜかどこかで自分を受け入れられる事が嬉しく感じるなんて…

「せ、先輩…」

私が弱々しく呟いたのに先輩が気付いて、私の顔を覗き込んで優しく微笑んだ。

「ヒメ?どうした?」

先輩がゆっくり頬を撫でる

「先輩…」

「その顔…超エロいよ」

先輩がニコリと笑った。

「怖い?」

私は横に首を振った

「恥ずかしい…だって汗かいてきちゃった…クサイかもよ…先輩」

こんな時なのに先輩が吹き出した
< 46 / 89 >

この作品をシェア

pagetop