調○彼女
「ヒメはいっつも何でそういう事を気にすんの?前にも言ったでしょ?ヒメのだったら何でもいいよ。逆に俺は、そのくらい反応してくれるなら嬉しいけど」

私からしたら、先輩は何でそんなに受け入れ体制がすごいのか信じられないよ

先輩が微笑んで、またゆっくりキスをした。私は腕を先輩の背中にまわす。

あぁ、そうか、こういう感覚だ…

私はさっき言った先輩の言葉を納得した。先輩の背中はすごく気持ち良かったから、私もつい手を滑らせた。先輩の背中も少し汗ばんでいたけど、私もちっとも嫌じゃなかった。

先輩の顔が私の体に直に触れたとき、私の中の変な感覚が一気に膨れ上がるのを感じた。
飲み込まれそうだ…強い何かに。恥ずかしいとかいつもの自分が、どんどん飲み込まれて消えてなくなりそう…
そして残るのは先輩だけだ。先輩の目、口、指、肌…全て私に残る感覚しか、今は考えられない…

先輩がどんどん先に進んでいってしまい、私はもう付いていけなくなった…ただ体で発生する先輩の作る感触を味わうだけ…

先輩が何をしてるのか、もう全然わからない、考えられなくなったとき、先輩が言った…

「ヒメ…いい?」
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