調○彼女
服を着て、二人ベンチで横になっていた…

雨はまだ降っている…

先輩は私の心臓の上に頭を乗せて、リラックスしていた。

「…気持ち良かったな〜。やった、これで俺も男か…」

私は温室の天井を黙ってみていた

「でも明日から……、あ〜、切ない」

先輩の声が体に響いてくる

「…先輩もテストじゃないんですか?」

「うん。つまんないから勉強する」

…どっちが重要かわからない発言ですが…?

「テストが終わったら、またシようね〜」

「え?またですか?これも調教?」

「あー、うん…っつーか、最終目標までかなりワープしちゃったな…ゆっくりやっていく予定が、ヒメのせいで狂った…」

「って、私のせいなんですか!?意味わかんない…
最終目標ってなんですか?すごく気になるんですけど…」

「あ〜うん…」

先輩は何だかバツが悪そうに言葉を濁している…

…怪しい…何かまずいような事考えてたんだな?

「実は…ヒメに言わなきゃいけない事がある…」

…言わなきゃいけないこと?この感じだと…深刻そうだな…

「な、何ですか?」

「……」

珍しく先輩が考え込んでいる…
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