調○彼女
「…んー、でもいいや…テスト終わってから、ちゃんというから…」

「何ですかソレ!気になるんですけど!!」

私は体を起こして先輩と向き合った。

「いや、今言ったらお互いテストがヤバイ事になりそうだし…」

ってゆーか、気になって勉強どころじゃなくなるんですけど!!

「…それに、今はヒメが側に居てくれるから…」

はい?私が側に居ればなんなんですか??

「ヒメがテストで頑張ったら、ちゃんと言うから!約束します」

もぅぅ〜、そんな事言われたら聞けないじゃん…

「わかりました。良い点取ったら教えてくださいね!」

「ハイハイ…」

先輩は笑って私にキスをした。

自分がすごく流されていることに自覚はしたが、嫌ではない自分もいて、この気持ちが何なのか私にはまだわからなかった…




次の日から私の放課後の過ごし方は、温室から図書館に代わり、私はいつもの席で勉強していた

私はわからない所に付箋を張り、まとめて先生に聞きに行く。だから出来るだけ学校にいるために、図書館で勉強するようにしていた。

ふとわからないところで手を止め、考え事をしている時だった…
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