調○彼女
私はこの学校に来ていない!!!

そう考えた瞬間、自分の血の気が引くのを、全身で味わった

先輩の好きな人は他にいる…

私じゃない…私なんかじゃない!!

「参考までに教えてください…どんな女性なんですか?」

「うーん、綺麗な人だよ。純粋で、真っ白な。…俺なんかが近づいて汚しちゃいけないって思っちゃうほど…」

!!!そ、そんな…先輩…私の事はあんなに汚したくせに、好きな人にはできないなんて…

酷い!!

先輩にとって、その人ってそんなに大事なの!?側に寄れないくらい大切なの?そんな…そんな事って…

私の事はどうでもいいの…?汚して、好きにして、自分の勝手にできるくらい私はどうでも良かったの?

私はただのはけ口…?

大事な話って、これだったの…?


あぁ、そうだ…先輩はあの時、私にちゃんと言ってた…
『今は』私が側に居るからいいって…

身代わりだったんだ…彼女の代わり…彼女の代わりに私が側にいるからいいって…

そういう意味だったんだ…

「先輩の方がずっと辛かったんですね…、すみませんでした。先輩が幸せになれることを祈っています」

女の子は立ち去って行った
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