調○彼女

「え？ちょ、ちょっと反則ですよ、先輩！！…だって恥ずかしい言葉を言ったら、もうしないって！しかも別の選択肢だし、は、初めてだったんですけど…？卑怯ですよ！」

先輩は平静とおやつを食べながら不思議そうに私を見ている。

「うん、調教は『今日は』もうしないって。キスはつい思わずやっちゃったわけだから調教じゃないでしょ？」

「はぁぁぁあ〜〜！？今日なんて言ってないじゃん！じゃあ明日はいつも通りってこと？あんなに恥ずかしい思いしたのに狡いよ！しかもキスもして…」

つい白熱した瞬間だった。鼻水がぴょんと飛び出てしまい、私は慌てて鼻を抑えた…

先輩は…お腹を抱えて笑い転げていた…

もうやだ……穴があったら入りたい…っていうか、消えたい…

私の怒りはしぼみ、替わりに恥ずかしさと悲しさでいっぱいになった


「くくっ…はい！」

先輩がティッシュを差し出した

「いいです！それくらい自分で…」

私はポケットに手を突っ込んだ…



「…申し訳ございません」

…１０秒後、私は先輩の手からティッシュをいただいた…

今日に限って忘れるなんて！不覚！！