調○彼女
気付いたら私は誰の目にもつかない温室の影にいた…

興味とイライラした気分でドキドキしながら火を点ける……

う!!!


ゲホッ!ゲホッ!!

私はひどくむせてしまった…

しかも口の中が一瞬で不愉快になり、後悔しか無かった…

ナニコレ!何これ!ナニコレー!!

咳は止まらず、口の中は最悪で、私は泣いていた…



「…大丈夫ですか?」

ふと影から男の人が現れた…

私はとっさに持っていた煙草を投げ捨てたが、投げるところまでバッチリ見られていた…

男の人はア然と立ち尽くしていた…

そりゃあそうだよね…こんな所で女生徒が煙草なんか吸ってむせていて…それが去年のミス可憐…

有り得ないっすよね…

顔面蒼白の男の人がゆっくり近づいて、私の背中を摩ってくれる…

それは私がむせ終わるまで優しく続けてくれた…
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