調○彼女
「…あの、ありがとうございました…」




男の人は私が落ち着いたらすぐに煙草を始末してくれて、見つからないように温室の中の部屋に連れて来てくれた

私はその時初めて男の人の顔を見た…

あ…ヤバイ…この人、ミスターマスコットだ…

私は去年、同じ壇上で表彰されていたので、この人の事はちゃんと覚えていた。

ヤバイ…この人、超純粋な人だって聞いたことがある!こんな最低な事、絶対許してくれない!!!

私はとっさに頭を下げた

「あの、わ、私本当に初めてで…あのもう二度とこんな馬鹿な真似はしませんので、見逃してください!お願いします!!」

「………」

先輩は何も言わない…

こ、この沈黙が怖いんですけど…

でも本当にヤバイ!バラされたら、もうこの学校にいれなくなっちゃう〜!

私は冷や汗でぐっちょりになっていた

「お願いします!見逃してください!私に出来ることなら、パシリでも何でもしますから!」

「…え?何でも?」

…アレ?もしかして私、今とってもマズイ事言った気が…
いや、でもマスコット先輩だし…純粋な人らしいし…

「本当に何でもしてくれるの!?」
< 70 / 89 >

この作品をシェア

pagetop