調○彼女
凜が心配そうに見つめていることに気付く

「え?」

「大丈夫?最近変だよ〜」

「…ご、ごめん…」

いつの間にか授業は終わっていて、みんながお昼の準備をしていた

ダメだ…最近こんなのばっかりで…ちゃんと授業を受けなきゃ試験が大変になる…



あの日からしばらく経っていた…

先輩に大嫌いと言った日から…

ずっと先輩を見ていない

先輩は元気かな…


「食堂行く?」

「うん、」

凜に誘われて財布を持ち、教室を出ようとしたとき、職員室に行く用事を思い出した…

「あ、ちょっと待って!先ぱ…」

私は自分の口から出た言葉にア然としてしまった…

私…今…

「やだー!今私の事先生って呼ぼうとしたでしょ〜」

凜がからかう様に言ってきたけど、私の頭は真っ白だった…

「あ、…私…」

何か言おうとしてるのに、言葉が見つからない…

見つからないよ〜

私の異変に気付いた凜が不思議そうな顔をした

「妃芽…大丈夫?何かあったの…?」

凜、私先輩の事が好きなのに、失恋しちゃった…

言葉がでなかった…私は口がきけない人になったみたいだ…
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