3度目の結婚
「そうよね、隆は、本当は、昔っから可愛いのが
好きなのよ。小さい頃は、兎のぬいぐるみを抱いて
寝ていたのよ。」
「お袋まで、変な事、言うなよ」
「「「ハハハッ」」」
隆さんは、真っ赤な顔をして、そっぽをむいた。
その姿が、あまりに可愛くて「クスクス・・」
「ひなた、お前まで・・・・。覚えていろよ。」
『まずい』と思ったが、あとの祭りだった。
今夜は、寝せてもらえるのかなー・・・・・。
その後、四人で夕食を食べ、私たちは、海藤家を
後にした。
「とっても仲の良い家族だね。」
「あー、うちは、二人とも医者だろ。仕事が忙しい分
子供達に寂しい思いをさせたくない。と言って、
お袋は、家事を一切、しなかったんだ。
『家事は、人を雇えば何とかなるけど、子供達と
一緒に過ごせる時間は限られているから』って。
家事に充てる分、俺たちと一緒に過ごしていたんだ」
「素敵な、お母さんですね。」
「そうでもないさ。その分、お袋の味は知らない。
だから、運動会や遠足の時、弁当は豪華だったけど
俺にしてみれば、豪華じゃなくてもいいから
お袋の作った弁当が食べてみたかった。」
「・・・・・。」
「でも、今では感謝している。いつも俺たちの事を
一番に考えていてくれていたから。だから二人には
長生きして欲しくて、あの医院を継ごうと思ったんだ」
「隆さん、私に出来ることがあったら、なんでも言ってね」
「ありがとう、ひなた」
好きなのよ。小さい頃は、兎のぬいぐるみを抱いて
寝ていたのよ。」
「お袋まで、変な事、言うなよ」
「「「ハハハッ」」」
隆さんは、真っ赤な顔をして、そっぽをむいた。
その姿が、あまりに可愛くて「クスクス・・」
「ひなた、お前まで・・・・。覚えていろよ。」
『まずい』と思ったが、あとの祭りだった。
今夜は、寝せてもらえるのかなー・・・・・。
その後、四人で夕食を食べ、私たちは、海藤家を
後にした。
「とっても仲の良い家族だね。」
「あー、うちは、二人とも医者だろ。仕事が忙しい分
子供達に寂しい思いをさせたくない。と言って、
お袋は、家事を一切、しなかったんだ。
『家事は、人を雇えば何とかなるけど、子供達と
一緒に過ごせる時間は限られているから』って。
家事に充てる分、俺たちと一緒に過ごしていたんだ」
「素敵な、お母さんですね。」
「そうでもないさ。その分、お袋の味は知らない。
だから、運動会や遠足の時、弁当は豪華だったけど
俺にしてみれば、豪華じゃなくてもいいから
お袋の作った弁当が食べてみたかった。」
「・・・・・。」
「でも、今では感謝している。いつも俺たちの事を
一番に考えていてくれていたから。だから二人には
長生きして欲しくて、あの医院を継ごうと思ったんだ」
「隆さん、私に出来ることがあったら、なんでも言ってね」
「ありがとう、ひなた」