3度目の結婚
実は、ひなたと付き合う時に、姉貴に釘を
刺されたが、俺が真剣だと知った姉貴は応援してくれた。

もともと、ひなた大好き人間だったので、『身内にしてよね』
と、言って、俺のひなた捕獲作戦に合意してくれた。

姉貴は、子供が産めない体になってから、俺に、頼むから
結婚して子供を作って、親孝行して欲しい!と頼んで
いた。

親父達もひなたを紹介してから、毎日のように早く結婚
してくれ!と、言っていた。

俺だって、早く結婚したいが、ひなたの心の踏ん切りが
つかないうちは・・・。と考えていた。

そのうち、綾の件もあって、子供が出来れば、すぐにでも
籍が入れられる!と、考え、ひなたを丸め込むようにして
避妊をしなかった。

ひなたも、避妊をしないことには合意していたので
これ幸いと、毎日頑張った!

まぁー毎日、ひなたを抱きたかっただけなんだが。

だからひなたが、姉貴のサロンで働くときも、ひなたが
妊娠しても大丈夫なように、配慮してもらい、ひなたが
抜けても、迷惑が掛からないような店に配属された。

ここまで、俺が裏で手を廻しているとは、ひなたは
思っていない。

俺もここまで自分がするとは、思っていなかったが、
これも全て、ひなたを欲する愛の力だと思っている。

多分、今までの俺という人間を知っている奴らは
信じないと思う。

今までが今までなだけに。今日の沙紀だって、得体の
知れないものを見るような目をしていたしな!

まぁー、今度の同期会は、覚悟しておこう。
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