3度目の結婚
side AYA

今日、久しぶりに隆に会った。

久しぶりの隆は、一皮剥けてまた良い男になっていて驚いた。

救急に用があったみたいで、余り話も出来なたっか・・・。

隆を見ると、やはり胸が痛む。今頃になって、本当に好きなんだ
と気づき、この気持ちを持て余している自分が情けない・・・。

今までの私では、考えられないのに、ここまで好きになるなんて
こんなことなら、もっと早く、行動に移すべきだった。

「綾、今終わり?」

「沙紀、うん、沙紀も?」

「うん、綾、久しぶりに飲みに行こうか?」

「いいの? 野口君は?子供たちは?大丈夫?」

「今日琢磨は、休みだったから、子供達も大丈夫よ。行こう!」

二人で、小洒落た居酒屋に入り、適当に食べ物と生を頼んだ。

「今日、隆が病院に来ていたんだ・・・・。」

「綾・・・・。まだ海藤君の事、好きなの?」

「うん、好き。いい年して、それも自分で離婚しておきながら
 今頃って思うんだけど・・・・好きだなー・・・。」

「そっか・・・。海藤君、今日、うちに来たのよ。」

「えっ・・・・それって・・・・」

「そう、彼女が、妊娠していたわ」

「・・・・・・・・・・そっか・・ひなたさん、妊娠したんだ・・」

急に視界が悪くなり、何が自分に起こっているのかわからなかった。
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