3度目の結婚
ポロ・・・・ポロ・・・・・。

「あ・や・・・・・。」

「ん、大丈夫。やっぱり、無理だったか・・・。復縁は
 無くなったね・・・。
 なんかさー、隆がひなたさんと一緒にいるところを見た時
 すごくショックだったのね。
 私と4年も一緒にいたのに、私には見せたことのない顔を
 ひなたさんといる時に見せていたのよ。
 結構、アレ、ショックだったなー・・・。」

「あぁー、あれは、溺愛しているわよ。
 今までの海藤君と全然別人だったもの。たぶん琢磨も見たことが
 ない顔よ。
 終いには、ちょっと意地悪して、安定期に入るまではセックス
 しないでください。とか、体位も気を付けて! 
 なんて言ってやったら、ニヤッとして、『俺も医者だから
 わかっているから。ひなた我慢してね』ですって!
 あれは、毎晩抱いていた顔よ! 信じられんわ・・・」

「ふぅー、そこから私とは大違いだわ。私となんて、
 お互い忙しかったのあったけど、月1、あるかないかだったし。
 隆も、『俺は淡白だから』って・・・・。
 なんか、失恋のショックより、そっちの方がもっとプライドが
 傷付くわ・・・はぁー・・・・・」

「綾も隆の本性を、見抜けなかったんだよ。
 さぁー、今日は、飲もう!今日は家に泊まりな!ねぇ!」

「ありがとう 沙紀・・・・・」

私は、生まれて初めて記憶が無くなるまで飲んだ。

明日は、休みだから、いいや!

沙紀、ありがとう。世話になるね!
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