3度目の結婚

幸恵さん

幸恵さんのマンションに着くと、早速ごはん作り
を二人で始めた。

「ひなた、足が痛いようなら言ってね」
「大丈夫ですよ。それに私がした方が
 早いですよね!」

幸恵さんは、料理が出来ないわけではないが、
得意ではない。
何せ作ったものが、美味しくできる時の確立
が低い。
今までは、外食することが多く、自分では最低限の
ことしかしなかった。
しかし私と付き合うようになってから、私が
作った惣菜をよくあげるので、それに伴って
外食が減り、少しづつ自分で作るようになって
きたのだ。

私は、毎週のように田舎の母から、母の作った
野菜やら何やらが送られてくる。
ありがたいのだが、何せ一人で食べるには
食べきれないので、たくさん作っては、
幸恵さんや真理にあげている。
おかげで、幸恵さんと真理からは感謝され、
私は料理のレパートリーが広がった。
< 14 / 209 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop