3度目の結婚
ポロロロロン・ポロロロロン ♪

キスをしていたら、部屋の内線がなった。

電話にでたら、フロントからで実家の母達が着いたようだ。


「お母さん、正、皆、久しぶり」

「ひなた、元気そうね。赤ちゃんは順調?」

「うん。大丈夫。今はもう安定期に入ったしね。」

「あっ、隆さん、この度は、俺ら家族まで、全員呼んで
 いただいて、申し訳ありません。」

「否、気にしないでください。俺たちの我儘でこんな
 遠くまで来て頂いて。仕事の都合は大丈夫でしたか?」

「はい、今回、来れないなんて言ったら、最後、離婚を
 言い渡されますよ。 ハハハッ」

「酷い、正さん、そこまで言ってないでしょ」
 と、寛子さんが言い返した。

「パパ、海がきれいだよ、すごいよ、行っていい?」

「こら、待て、部屋に荷物を置いてからだ。ほら自分たちの
 荷物は自分たちで持ちなさい

「「はーい」」
賑やかな甥っ子達を引き連れて、弟家族は、部屋へ向かった。

「ひなた、双子なんでしょ。体調は、大丈夫?」

「うん、ここに立派な主治医がいますから。」

「ハハハッ そうね。でも隆さん、この子は案外オッチョコチョイ
 なんで、気を付けてやってください。よろしくお願いします。」

「解ってますよ、お義母さん。」

「酷い、母さんだけじゃなくて隆さんまで・・・ふん・・・」

「ハハハッ、お義母さん、荷物持ちますよ。部屋へ行きましょう」

三人で母の部屋へ向かった。
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