3度目の結婚
「よろしくお願いします」

皆に、頭を下げ、帝王切開が始まった。

「メス・・・・」

「・・・・・・・」

カチャ  カチャ  カチャ・・・・・

金属の触れる音と、機械の音のだけが、部屋の中に響き渡る。

「よし、沙紀、一人、出すぞ。」

「はい、綾、準備お願い」

「了解」

「よし、出たぞー、沙紀、頼む・・・・」

「はい・・・ 10時20分、一人目生まれました」

「おぎゃー・・・おぎゃー・・・・・」

「元気な、男の子よ、海藤君。綾、お願い」

「小さいから、体を拭くだけにして。」と看護師に指示を出す綾。

体重を量り、体を拭くとすぐに綾の手に渡り、診察を受ける。

そして素早く、保育器へ入れられる。

「次、二人目が出るぞ・・・・・よし、出たぞー、沙紀、頼む」

「はい、次、いいい?」

「大丈夫よ」

「はい、10時30分、二人目生まれました。」

「おぎゃー・・おぎゃー・・・おぎゃーーー」

「元気な、女の子よ、海藤君。綾、お願い・・」

二人も、同じように、体重を量り、体を拭いて、綾の診察を受けて
保育器へ入れられた。
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