3度目の結婚
side TAKASI

ひなたが、目を覚ました。

あぁー神様、本当にありがとうございます。

ひなたは、最初、自分がどこにいるのか、わからなかった
みたいだが、記憶を手繰り寄せながら、子供たちの事を
聞いてきた。

「そういえば、子供たちの名前なんだが・・・。早く決めなきゃ
 ならないんだ。入院しているから、健康保険証が必要になるから
 早く出生届を出してくれ、って言われていて・・。」

「隆さん、候補はどうしたの?」

「あぁー、いくつか候補はあげてあるから、後はひなたと
 相談してからにしようと、考えていたんだ。」

「どれどれ・・・・・」

◇◇◇◇◇

「じゃー、この二つで決まりだな」

「そうね、海藤 蓮と海藤 凛。可愛いね。
 早く、会いたい・・・。」

「そうだな。ひなたは、まずは自分の体を治せ。
 子供たちは、スペシャリスト達が側にいるから
 心配はない。」

「うん、頑張る。早く、この手で、抱きたいもの」

「そうだな!しっかり食べて、おっぱいもたくさん
 出さないとならないしな!」

こんな会話も、本当に夢のようだ。

この3日間、どれだけ地獄だったか・・・。

思い出すだけでも、寒気がする。

あーこのひなたのぬくもりを失わなくて、良かった。
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