3度目の結婚
翌日、俺はひなたを車いすに乗せて、NICUに来た。

二人の子供をまだ抱くことは出来ないが、保育器に手を入れて
指を子供の手の中に入れて、『ママだよ。早く元気になって退院
 しようね』と、声をかけたら、蓮も凛もギュって握ってくれた、
と喜んでいた。

その後、綾から子供たちの今の状態の説明を受けた。

「ひなたさん、まずは、おめでとう!」

「ありがとうございます」

「二人とも、出産時は、2000あったんだけど、どうしても
 生まれた後は、体重が少し減るから、今は2000ないのね。
 でも、ミルクの飲みもいいから、すぐに大きくはずだから
 心配しないでね。」

「はい・・・。」

「それから、今日から母乳を絞りだしているみたいだけど
 頑張って、母乳を出せるようにしてね。何と言っても
 お母さんの母乳が、一番だから。」

「はい、頑張ります。」

「もう少し、容態が落ち着いたら、今度は、授乳に来て
 もらうわね。もうしばらく、搾乳で頑張って。」

「はい、綾さん、子供たちの事、よろしくお願いします」

「任せておきなさい!」

二人で、病室に戻ると、今度は、沙紀がやって来た。
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