3度目の結婚
「結構、大変なんだね・・・・。私、大丈夫かな?」

「ひなた、俺がついているだろ。心配すんな。それより、
 午後からの、おっぱいマッサージ、あれ、痛いらしいぞ・・」

「えっ、そうなの?・・・・痛いのヤダな・・・・・」

「クククッ、俺が変わってやりたいが、それだけは無理だから
 ひなた、頑張れ。クククッ」

「ひどーい、隆さん、楽しんでいるでしょう! フン!」

俺は、元気になって来ている、ひなたを抱きしめながら
頭にキスを落とした。

本当にひなたが、生きていてくれて良かった。

あのまま、ひなたが目覚めなかったら・・・・。と思うだけでも
ゾッとする。

子供達が、新生児室に移るようになると、忙しくなるから、
ひなたには、今のうち、のんびりさせて、甘えさせてやりたい。

ひなたが、入院している間は、俺が通って、付き添いに専念する。

新潟のお義母さんには、一度帰ってもらったが、退院するときには
再度、上京してもらい、暫くは海藤家で生活してもらい、ひなたや
双子達が退院してからの身の回りの世話をしてもらうことになっている。

女性は、産後、ある一定の期間、何もしちゃいけない時期がある
と、お義母さんは言っていた。

昔は、水も触ってはいけない!と言われていたらしい。

生まれた子供の性別によってもその日数は違うらしい。

ただ、言えることは、無理はさせられない。という事みたいだ。

俺は、今日も、幸せをかみしめながら、病院を後にした。
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