3度目の結婚
家に帰ったら、母がもう来ていてくれて、海藤家の皆と
一緒に、母の作った、ご飯を食べた。

母が田舎から持ってきてくれた、山菜や筍、野菜など、
本当に美味しかった。

病院の食事は、可もなく不可もなくと言ったところで
ただ私には、野菜が恋しくて、恋しくて・・・・。

普段から、目一杯、野菜料理が中心なだけ、この入院は
結構辛かった。

私だけが思っていたわけではないらしく、隆さんが、
「早く、ひなたのご飯が、食べたい!」と零していた。

海藤の家に引っ越してからは、私が食事を担当していたので
入院して、再び家政婦さんのご飯になったら、野菜が恋しくて病に
海藤家の皆は、罹っていたらしい・・。

お腹いっぱい皆で食べて、食後のお茶請けに、笹団子まで
出てきた。

母が、『もちを食べると、おっぱいの出がよくなるから、
 いっぱい食べなさい!』と、山ほど出して来た。

「母さん、今は、無理・・・・・。折角引っ込んだお腹が
 また出そう・・・・・。」

「「「ハハハッ」」」

「それもそうね。後で、食べなさい」

「うん、そうする」

母は、そう言いながら自分はしっかり食べていた・・・。
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