3度目の結婚
「お義父さん達、どうしたのかしら・・・?嬉しくないのかしら?」

「親父達は、複雑なんだよ。ひなたには、姉貴の離婚について
 詳しくは聞いてないんだろ・・・?」

「はい、幸恵さんは、仕事が忙しくて、すれ違いになって
 離婚した。としか聞いてないです。
 私が、幸恵さんと知り合った時は、すでに、離婚して10年
 経っていたから、今さら昔の話を聞いても仕方ないし、幸恵さんが
 話したくないんだろうと思っていたから、詳しくはしらないの」

「そうか・・・。姉貴は、実は前の結婚の時、妊娠したんだが、
 過労とかが重なって、流産したんだ・・・・。そしてその時
 の状態が悪くて、2度と子供を産めなくなってしまったんだ・・」


「えっ、そんなー・・・・」

「だから、俺たちが結婚する時も、ひなたが妊娠した時も
 滅茶苦茶喜んだのは、自分では、親孝行できない部分を
 俺が、叶えてあげられるからって・・・。」

「それで・・・結婚の時も子供達が生まれた時も、物凄く
 喜んでくれたんだね!」

「そうなんだ・・。だから本当に姉貴には幸せになって
 もらいたいんだ・・・たぶん親父達はもっと、強く
 そう願っているはずだ・・・・」

「そうですね・・・・でも、幸恵さんの選んだ人なら
 大丈夫ですよ。きっと!幸せななるわよ」

「そうだな・・・。そう願うだけだな・・ チュ」

そう言いながら、隆さんはキスを落としてきた。

子供が生まれてからも、隆さんは、変わらずに甘やかす。

「ん・・・・あっ・・・・・んっ・・・・・」

「「あっ、チュウしてる」」

ハッと振り向くと、子供達が見ていた。

「そうさー、パパとママは、仲良しだもん!」

「えっーパパだけ狡い!」 「狡い!凛も!」「蓮も!」

「「チュ」」

三人は、私の顔中にキスをしてきて、隆さんは
「ひなた、続きは、ベットでな!」と耳元で囁いた・・・・。


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