3度目の結婚
「えっ、お姉さんと、父さん知り合いなの?」

「「あっあー(えっえー)」」

「久しぶりだな、幸恵」

「そうね、久しぶり、隼人・・・。」

「元気にしてたか?といっても、ますます活躍しているな!」

「ありがとう、お陰様で仕事は順調よ!」

「今日は?」

「あっー、お見舞いよ。親戚が入院していて・・・。」

「そうか・・・。」

「じゃー、私行くわね。じゃー樹君、もう走らないでね!」

「うん」

私は、そう言葉を残して、その場を後にした。

私の心臓は、ドキドキしていて、頭の中もパニック
になっていたため、その日はひなたを見舞うのを止め
マンションに帰った。

次の日、仕事で遅くなり、面会時間ギリギリに病院に
着いた。

ひなたの手術が終わって、2日目。まだひなたは、目を
覚まさない。

隆が付き添っているが、このまま目を覚まさなかった・・・・。

負の思いしか頭に浮かばず、『駄目だ、きっと目を覚ます』
そう自分に言い聞かせて、病院の入り口に入った。

「あっ、おねーちゃん!」

「あら、樹君、こんばんわ。今日もお見舞い?」

「うん、お父さんと一緒だよ。」

「そっか」隼人が来ているなら、早くこの場を離れないと・・・
と考えていたら、

「幸恵?」 見つかった!
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