3度目の結婚
「アメリカで、何を学ぶの?」

「ん、経営学、MBAよ!」

「MBA?」

「そう。それを取得して、仕事に繋げたいの!」

「凄いなー、アメリカか!」

「昔から、英語が好きで、留学も考えていたんだけど、どうせなら
 大学は、向こうに行って、ついでに資格も取りたい!って考えたの」

そうキラキラしながら、自分の夢を語る京香ちゃんが、眩しかった。

「蓮君は、やっぱり医者になるの?」

「実は、今、考え中。凛は、医者になりたいって言っているけど
 俺は、まだそこまで気持ちがないっていうか・・・・。」

「そっか。でもやりたいことをいくつか考えているなら、自分の
 好きな事、嫌いな事、長所、短所等、紙に書いて、そこから
 自分がやりたいことと、照らし合わせて進路を決めるのもありだよ」

「へぇー、そんな事、したことないな!」

「以外なところで、自分に合った進路が見つかるかもよ!」

「ありがとう、早速やってみるよ」

そう言って、京香ちゃんと互いの連絡先を交換し、真理さんと
共に帰って行った。

今まで、同年代の女の子で、京香ちゃんのような子は初めてで、
とても話をしていて、楽しかった。

その夜、一人で、自分の長所・短所・好きな事・苦手な事等、紙に
書き上げ、自分で今考えている仕事と照らし合わせたら、答えが
見えてきた。

トントン♪♪

「凛、いいか?」

「蓮、どうぞ。どうしたの?」

「うん、俺、やりたいこと見つけた・・・・。」
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