3度目の結婚
樹君は、抱きしめていた私を、もっとぎゅっと、力を込めて
抱きしめた。

「樹君が、好きなの。まだまだ子供だし、樹君とつり合いが取れないかも
 しれないけど、本当に好きなの。」

「凛、ありがとう。俺も凛が好きだ。」

そう言い終えると、樹君は、私の唇に樹君の唇を重ねてきた。

「凛、これからは、遠慮しないからな!俺の恋人として、これからは
 ずっと側に居ろよ!」

「うん、分かった。」

そして再び唇を重ねた。

「樹、そろそろ凛を解放しなさいよ!」と、幸ちゃんが叫んでいた。

「ちぇ、今日はここまで。凛、今度は、俺のマンションな」

「うん。でも樹君、マンションがやばいって言ってたよね?」

「あぁー、掃除がな・・・・。ちょっと手が付けられない。
 俺、気が向かないと掃除しないから・・・・。」

「えっー、そんなら、これから掃除しようよ!」

「えっ、次でいいよ!面倒くさいもん。」

「面倒くさいって・・・・。樹君、これからマンションへ行くよ」

「ちょっ、凛、おい、待て・・・。」

「幸ちゃん、私これから、樹君のマンションの掃除に行って来るから」

「樹、また汚いのね・・・ハァー・・・。凛、お願い、掃除
 してきて・・。」

「了解、行くよ樹君」

「はいはい」

幸ちゃんにサヨナラを言い、二人で樹君のマンションへ向かった。
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