3度目の結婚
誕生日の前日、樹君からメールが入った。

『明日、2時に迎えに行く。その時、叔父さん達に会いたい』と
入っていたので、父さん達に予定を確認し、『了解しました♡』と
メールを返した。

告白事件から、すぐに家族全員に『樹君と付き合うことになったから』
と、宣言した。

お母さんは、「凛、良かったね。思いが通じて。おめでとう」

お父さんは、「何!、樹め、俺の凛を・・・・」と、超不機嫌になり
その後、お母さんが、子供を宥めるように機嫌を取っていた。

蓮は、「やっとか・・。まぁー犯罪にはならないからな」

家族さまざまな反応だった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

蓮と私の誕生日の今日は、土曜日。

予定通りの時間に、樹君が来た。

ピンポーン♪

「はーい、いらっしゃい。どうぞ」

「うん、お邪魔します。」

樹君を、お父さん達が待っているリビングに、案内した。

「ご無沙汰してます。叔父さん、叔母さん。

「おぉー、樹も元気そうだな。仕事は、相変わらずか?」

「はい、でも大学病院なので、叔父さんがいた病院よりは
 人手もあるので、少しは楽です。」

「そうか。ところで、樹、凛と付き合い始めたんだって?」

「はい、今日は、そのご挨拶と、お許しがいただきたくて・・・」

「なーに、樹君。私たちは、いつになったら二人が付き合うのか
 ずっと心配していたのよ。だから何でも言って頂戴」

「叔母さん・・・。ありがとうございます。凛の事は小さい時から
 ずっと見てきました。でも、やはり年の差もあってか、なかなか
 自分に素直になれなくて・・・。でもこの間、二人で話をした時
 もう待てないって思い、告白しました。
 だから、叔父さん、叔母さん、僕に凛を下さい。お願いします!」

「「「「・・・・・・・・・・・。」」」」

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