3度目の結婚
「ありがとうございます。叔母さん。遠慮なしに、今日は
 泊まらせます。」

「フフフッ、凛をお願いね!」

そう言い残して、お母さんもお父さんの所へ行ってしまった・・・。

「じゃー、俺も、出かけるわ!じゃー、樹君、凛を頼むね」

「おぉー、任せてくれ」

皆が、出て行ったあと、私は、お泊り道具を用意し、樹君の車で
樹君のマンションへ向かった。

そして、荷物を置いてから、二人で樹君が予約していたレストラン
へ向かった。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

「凛、18歳、おめでとう」

「ありがとう、樹君」

「「乾杯」」

「さぁー、食べよう。沢山食べなよ!」

そう言いながら、樹君は、運ばれてきた前菜を食べ始めた。

私も一緒に、食べ始めた。

樹君が予約してくれたレストランは、お父さんのお友達が開いている
レストランで、子供の時から、何度も足を運んでいる。

隠れ家的なレストランだが、なかなか予約が取れない。

涼おじさんの作る料理は、いつ食べても最高だ。

「美味しい!最高!ありがとう樹君」

「良かったよ。凛が喜んでくれて。本当は、ここじゃない店に 
 しようかと思ったけど、やはりプレゼントを渡すのは、この
 店かな!?って思ったんだ。
 凛、おめでとう。」

と樹君は、そう言いながら、小さな四角い箱を取り出した。

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