3度目の結婚
真理の追及は激しく、なかなか隆さんの話題から
それてくれなかった。

「でも、隆の友達って、涼君かしら?」

「はい、涼さんのレストランです。とっても
 美味しかったです。今度亮さんから
 私にも作れそうなレシピを教えてもらいたいと
 思っているんです。」

「隆が、あそこへ連れて行くとはね~。
 ひなた、あなた覚悟しておいた方がいいわ。
 隆は、今まで付き合った人を、自分の友達に
 合わせることなんかしなかったからね。
 本気かも。確か、綾さんも行ってないはずよ。」

「「綾さんって?」」

「あっ、ひなたは聞いたかしら?隆の前の奥さんよ!」

「はい、綾さんっていうんですね」

「うん、彼女は、結構強烈だったわ(苦笑)」

「えっ、隆さんって、バツ1なんですか?」

「そうなのよ。確か離婚して7・8年は経つんじゃないかしら
 彼女も医者だったから、二人を見ていて、本当に夫婦なの?
 って思ったものだわ。生活的にすれ違いだし、結婚している
 時から、私の所に来ていたもの。全く私はいつまで隆の
 面倒を看なきゃならないのかしら。
 そうよ、ひなた! 隆と結婚して、私を解放してよ!」

なんと、幸恵さんが爆弾を落としてくれた。
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