3度目の結婚
朝食後、俺は、午後から仕事に行かなくてはならなかったので
ひなたのアパートを後にした。

今まで、俺の周りにいた女は、なぜか料理をしない女ばかりだった。

元妻の綾も、料理はせず、二人の時間が合う時は外食だった。

綾曰く、「料理をする時間があるくらいなら、私は勉強を
 選ぶわ!」 と言っていたし、

お袋も、姉貴も料理ができなかった。

ただ姉貴は、最近ひなたから惣菜をもらうようになってから
少しは出来るようになってきたが、ひなたには及ばない。

お袋にしてみれば、自分が仕事で忙しい分、姉貴が料理を
してくれることを望んでいたが、駄目だった。

だから両親の夢は、娘の料理を食べること! だそうだ。

まぁー親父達の夢はともかく、ますますひなたを手に
入れたいと、強く思った。
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