3度目の結婚
「うっんっんー・・・。」

私は、自分の体が、自由に身動き取れなくて、
目を覚ました。

目の前には、隆さんの胸があって、一瞬にして
昨夜の出来事を思い出した。

「おはよう、ひなた」

声をかけられ、自分でも顔が熱くなるのがわかった。

「お、おはようございます」

「はははっ、ひなた、顔、真っ赤、はははっ」

「笑わないでください。恥ずかしいんです。もぅー意地悪」

「ごめん、ごめん、あんまり可愛くて。つい」

「あのー、腕を離してもらえますか?朝ご飯の支度が
 したいので・・・・。」

「わかった。本当はもう一度抱きたいところだが、
 今日、これから仕事に行かなくちゃならないからな。
 ひなた、シャワー行くぞ。」

「えっ、二人でですか?無理です。ひ・ひとりでどうぞ。」

「つべこべ言わない。ほら行くぞ。」

「キャー、た・隆さん、降ろして」

結局、隆さんは私を抱き上げ、二人でシャワーを浴びた。
< 65 / 209 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop