3度目の結婚
また日々の忙しさの中、田舎の母から電話があって
今週末、採れたての山菜を送ってくれる。と連絡があった。

こちらでは山菜は、珍しい。皆に食べてもらいたいと思い
幸恵さんに連絡し、山菜パーティーを開くことにした。

幸恵さんには、隆さんと付き合うようになった翌週に
きちんと報告した。

「ひなた、不安なことや何かあったら、私がいるから
 ちゃんと言いなさいよ。わかった?」

「はい、よろしくお願いします。」

「んー、これで結婚してくれたら、うちの親たち
 喜ぶんだろうな!?」

「えっ、け・結婚ですか!?」
真っ赤な顔になったひなたを、温かく見守る幸恵だった。




「隆さん、今週の日曜日、お仕事ですか?」

「いや、日曜日は、夜勤明けだから、午後からなら大丈夫
 だぞ。ちょうどひなたに連絡しようと思っていたから」

「よかった。あのー。田舎から山菜が届くので幸恵さんの
 マンションで、山菜パーティーを開こうと思って。
 いかがですか?翌日は、仕事なので、早めのお夕飯で
 いこうかと思ったんですが」

「山菜かー。じゃー俺は、飲み物を持って行くよ。
 直接、姉貴の所に行けばいいんだな。」

「はい、私は、荷物を受け取り次第、幸恵さんのマンション
 に行って、準備をするので、あとから来てもらえますか!?」

「わかった。じゃー日曜日にな」

隆さんとの電話を切り、私はウキウキしながら
献立を考えて、眠りについた。
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