3度目の結婚
「綾さん、ちょっと自分勝手過ぎないかしら!?
 ましてや、ここには、ひなたもいるのよ。
 もう少し、周りを見て言葉にして欲しいわ。」

「すみません、でも、本当に隆とやり直したかったんです。
 だから隆のいる病院に戻ることにしたんです。
 でも、再会した時に、隆が病院を辞めると聞いて・・・。
 私、本当に隆との子供が欲しいんです。」

綾さんは、本当に隆さんとやり直したいのかも知れない。

でも、私も、今さら隆さんを諦めることなんてできない。

「綾さん、綾さんは、本当に隆さんが好きなんですか?
 隆さんの遺伝子だけが欲しいんじゃないんですか?
 私は、部外者だけども、綾さんの言っていることが
 理解できません。ましてや、ひなたがここにいるのに
 人としての気遣いが全くないのは、許せません!
 申し訳ありませんが、お帰りになってください。」

と、真理が怒りを露わにし、言葉を放った。

「そうね、綾さん、あなた、今日は帰って頂戴。」

「はい、すみません。でも、隆、私、諦めないから」

そう言葉を残し、綾さんは、帰って行った。
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