3度目の結婚
side TAKASI

ひなたのアパートに着いて、二人でお風呂に
入った。

さすがに、綾の話でショックが大きかったらしく
『一緒に入ろう』と誘ったら、涙目で頷き
大人しく一緒に入った。

後ろからひなたを抱きしめるような形で、湯船に
浸かり、耳元で『俺にはひなただけたよ』とキスを
落としながら囁いた。

危うく、風呂場で抱きそうになったが、何せアパートだ。

外に声も漏れる心配もあって、グッと堪え、風呂から
上がったら、早々にベットへ向かった。

そしてひなたが、安心するまで、甘く・優しくひなたを
快感の中へと導いた。

今までの俺だったら、相手のためにそこまでしたことは
なかった。

これも相手が、ひなただからだ。

俺の腕の中に眠るひなたにキスを落として、その日は眠りに
ついた。

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