3度目の結婚
次の日から、綾が出勤してきた。

同じ病院とはいえ、顔を合わせることも少ない。

俺は、退職する前に、一度しっかりと話し合いを
した方がいいのかも・・・。と考えていた。

いくら自己中の綾でも、あの発言は何かあったんだと
思う。

今までも空気を読まないことは、たくさんあったが
あそこまで酷いことはなかった。

ただ、俺に言えるのは、俺では助けてやることは出来ない。

俺には、ひなたがいるし、実は、昨日もひなたを抱いた時
避妊はしていない。

いっその事、子供が出来ればいい、と思っている。

焦るつもりはないが、7月からひなたは、姉貴のサロンで
働き始める。

そして俺が、実家に入るとなると、また二人の休みが合わなく
なる。

本当は、今のマンションで一緒に暮らしたいのが、
まだひなたを連れていけてない。

近いうちに、俺のマンションへ連れて行き、一緒に住む
事を承諾させようと考えていると

『海藤先生、救急車が到着します』と呼ばれ、急いで
気持ちを切り替えた。
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