3度目の結婚

キャサリンは、『こんなことになるなら、結婚しなくてもいいから
子供を産みたかった』この言葉を聞いて、より一層これから先の
人生を考えた。

そんな時に、今の病院長に声をかけられ、日本に帰って来ないかと
誘われた。

今の病院長は、両親の友人で、隆と務めていた病院の医院長に
なっており、隆の事を聞いたら、『まだ病院にいる』と聞き
私は、帰ることにした。

私は、自分の中に居続ける隆への思いを、再度隆にぶつけ
出来たら、隆の子供を産みたいと思った。

隆は、病院長の話だと、まだ独身で、とても優秀な医者で、
病院にとっては、大切な宝だと、言っていた。

私の中での隆は、8年前と変わらずいてくれていると
信じていた。

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だけど、日本に帰って、久しぶりに隆と再会して
隆から、病院を退職すると聞き、ショックと焦りが
出てきた。

ましてや幸恵さんのマンションで紹介された、隆の彼女
ひなたさんは、私とは正反対で、料理上手だし、癒される
タイプだったのが、私の気持ちに拍車をかけた。

ひなたさんを傷つけることになっても、私は隆が
欲しかった。

だからあんな爆弾発言をしてしまい、自分でも自分の気持ち
を抑えることが出来ず、本当にひなたさんには、申し訳なかった
と、今は反省している。

ただ、隆の事は、まだ忘れることは出来ないし、
もしひなたさんと上手くいかなかったら、その時は
絶対に手に入れようと、強く思った。