3度目の結婚
正直、今年、アパートの契約更新もあるから、
サロンへ近い場所に引っ越そうかと思っていた。

隆さんのマンションは、行ったことがないが、
私の勤めるサロンに近く、歩いて行ける場所なのだ。

でも、付き合って間もないのに・・・・。

私、大丈夫なのかしら?

「ひなた、付き合って間もないが、俺は、お前を
 手放すつもりはない。出来たらすぐにでも
 一緒に暮らしたい。それにこの間から避妊も
 してないだろ! クククッ・」

真っ赤になりながら、

「だって、あの時は・・・・綾さんに対抗したくて・・・・」

「わかっている。 ただ本当にひなたがもし妊娠したら
 絶対に産んでほしい。これだけは言っておくぞ!」

「本当は、今年アパートの契約更新があるんです。
 だから、サロンの近くに引っ越そうかと思って
 いたんです。」

「じゃーそれなら、俺のマンションに来ればいい。
 よし、早速手配しよう!!!」

「えっ、隆さん、そんな急にしなくても・・・・・。」

「駄目だ、ひなたは時間を置くと、ろくなことを考えない。
 すぐに行動に移す。明日、早速引越し屋に連絡するぞ。」

「えっー、早くないですか?」

「待ってられない」

なんだか隆さんに押し切られるように、引っ越しすることが
決まった。

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