センパイとワタシ
『今からーっ青団の演舞を始めますっ!』
あっ、この声はセンパイだ。
今日は外で演舞の練習してるのかな?
…お弁当持って、目立たないところから見てみようかな。
「それにしても暑いなぁ」
センパイはこの炎天下の中で朝からあんなに練習して大変だよね。
その分、私が栄養管理してあげないと。
明日から少しだけ塩分多めのおかずにしようかな?
「あー…なんか幸せだな」
こうやって好きな人のことをいろいろ考えるだけで。
ついつい顔の筋肉がゆるんでしまう。
今、他の人に私の顔を見られたら気持ち悪がられるだろうな…。