センパイとワタシ
「だって、電車満員だろ?女の子が一人じゃ危ないって」
「でも…」
「電車の中で一人じゃ寂しかったんだよ。話し相手になって!お願い!!」
そんなお必死に願いされたら…。
「はい…分かりました」
拒否なんてできないじゃないですか。
「やった!じゃあ朝は二両目の一番前のドアのところ来て?オレ、いつもそこにいるから」
「分かりました。朝そこに行きますね」
うーうん。
そうじゃなくても拒否できるわけない。
「じゃあ今から小一時間オレについてこいよ。ここらへん案内してあげるから」
「…お願いします」
「早速行きますか!!大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
「行くよ~出発!」
だって、センパイのこと好きになっちゃったんだもん…