センパイとワタシ

センパイと準備


~純side~

 なんだかんだで5月も終わり、6月に入った。

 相変わらず未来ちゃんと通学する毎日が続いていた。

 最近未来ちゃんは、新しくできた友達の話を楽しそうにするようになった。

 …見ている方まで幸せになる笑顔とともに。

 そんな未来ちゃんの隣にいるオレは、その幸せをいつも分け与えてもらっていた。


「あ、そうだ」

「何ですか?」


 …言うの忘れてた。

 危ない危ない。


「今日から先に帰ってて?」

「えっ!…私と帰るの面倒になりました?」


< 71 / 114 >

この作品をシェア

pagetop