センパイとワタシ
センパイと準備
~純side~
なんだかんだで5月も終わり、6月に入った。
相変わらず未来ちゃんと通学する毎日が続いていた。
最近未来ちゃんは、新しくできた友達の話を楽しそうにするようになった。
…見ている方まで幸せになる笑顔とともに。
そんな未来ちゃんの隣にいるオレは、その幸せをいつも分け与えてもらっていた。
「あ、そうだ」
「何ですか?」
…言うの忘れてた。
危ない危ない。
「今日から先に帰ってて?」
「えっ!…私と帰るの面倒になりました?」