センパイとワタシ

「明良じゃん!おはよ!」

「!!…あき、らくん」 


 この三上明良はオレと同じサッカー部の友だち仲間。

 でも、かわいそうに目つきが鋭くて女子に対して赤面症だから、クールで怖いというイメージを持たれがちで…

 ありとあらゆる女子から避けられる。

 実際は優しくて男子からの信頼も厚く、とってもいい奴なのに。

 
 まぁ、そんな明良がオレに声をかけたってことは…


「純、早く行こうぜ。体育祭の準備は山ほどあるんだから」

「おう!そうだな、それじゃ」


 やっぱり。

 オレが困ってるの見抜いて声をかけてくれたんだ。

 溝端さんもさすがに追いかけて来ないみたいだし。


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