センパイとワタシ
「うわっ、純の弁当すげー美味そう!!」
確かに。
正直、驚いた。
クオリティー半端ねぇ…
一つ下の女の子にもこんなにおいしそうな料理を作れる人がいるのか。
オレって、まだまだ知らないことが多いんだな。
「純、何かオレに一つくれよ。超美味そう」
「ダメだっ!!」
あっ!
つい反射的に言葉が口から出てきた。
「悪い!つい…」
「いいよ~。そのうち機会があったらくれよ」
「・・・・何?明良、その意味ありげな笑み」
「な~んにも?」
なんだ?
オレ、今もなんか顔に出てたのかな?
思い当たることがないんだけど…。
「ま、食おうぜ!」
「おう…」