セブンソード~七聖剣物語~
うずくまって震えている僕を見てケイトが言う
「...
今日はこの付近で休もう...」
ルリが反論する
「なっ!!
何を言ってるんですか兄様!!
私たちはこんな所で休んでいる暇はないのですよ!!
しかもここは国境付近です...
何が出るか分かりませんよ..!!
さっきのように獣達が襲って来るかもしれませんし..!!!」
「しかし...
彼をこのままにしては行けない..
それにさっきの戦闘で聖心力を結構な量を使ってしまった...」
「だからといってこんな場所で休むことないじゃないですか!!
休むなら次の街まで行きましょう...」
「彼はそこまで行ける状態じゃない...
それにここには獣逹は来ないさ...
私達が倒した獣逹の死骸が無数にあるからな...
獣は血の臭いに敏感だ...
だか
これはただの臭いじゃない死の臭いだ.....
それは人間も同じだよ....」
ケイトが言うように周りには無数に見たことない獣の死骸が
転がっていた...
だか不思議だ...
獣逹の血は殆んど落ちていない...
まるで操り人形の糸を切ったかのように...
てか人間も...てっ
人も襲って来るんですか!!?
ルリはなお反論する
「ならなおのこと衛生的にも悪いです!!
それに私達には使命があるんですよ!!
こんな場所で無駄な時間をついやすべきではないですよ!!
何より彼は足手まといです!!!」
ハッキリ言われた...
確かに足手まといだ...
武器も持たず...
己の身さえ守れない...
何の力もない人間を連れて行くのは彼等に得などない...