あそこの姫は逃走中
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「……ハァ……ハァ」
「魔死…大丈夫?」
「まぁ、こんなに飛んだのはじめてだからな……ハァ」
魔死はそう言ってるけど、かなり汗かうてるし翼の動きも鈍くなっている。
そろそろ魔死も限界なのかもしれない。
下を向くと、建物がいっぱい並んでいた。ここの世界のお城かな…?
「魔死!!降りよう下に!!」
「は…?」
「下に降りてそこのお城に止めさせてもらおう?」
「………まぁ、降りてみるか」
魔死はしたにおりていき、近くの森のところに降りた。
その瞬間、魔死はバサッと翼をしまい地面に倒れこんでしまった。
「ちょっ!!魔死大丈夫?!」
慌てて魔死の肩をゆすり、意識があるか確認する。
あんなに飛ばせちゃったもんね、そりゃかなり疲れるよ。
「あ、あたし助けを呼んでくる!!」
「いい!!」
「え?」
「呼ばなくていい、いくぞ」
魔死はフラフラの足で歩いた、かなり疲れているのか目の焦点も合ってない。