あそこの姫は逃走中

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「…………」

「なんだ姫、無言で」

「…………」

「この食事がまずいのか?まずいならこの食事を中止するが?」

「…………」


この王子と喋っているといちいちめんどくさいから無視しておく。


「姫、なんでなにもしゃべらない」


この王子は私の婚約者。


でも私はこの王子と結婚なんてありえない。だから向こうから断ることを願ってなにもしゃべらないようにしている。


早くこの時間終わらないかな?


「ひーっめ」

「っひゃ?!」

「そんな顔してどうかされました?姫?」

「べ…別に、なにもないわ」


急に後ろにこないでよ!もぅ!!


彼は「ぬらりひょん」の妖怪でいつも私を驚かせてくる。


「魔希姫、そろそろ俺の部屋へきてくれませぬか?」


あいての部屋にいく=結婚を申し出る


「無理です、今夜もお断りします」

「なんだよ、好きな奴が他にいるということか」

「……!!耳元で囁くのはやめてください!!好きな人もいません!」


テーブルを思いっきり叩いてさっきだてた
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