おとぎの学園生徒会!
自己紹介にしましょうか
佐久間が私の目の前に突き出されるのも
時間の問題だった。
「ありがとう、朝倉さん。
はい、報酬よ」
「あざーす」
10万円の入った袋を差し出すと
佐久間を連れてきた朝倉さんは
嬉しそうに帰っていった。
「10万円ごときであんなに
大喜びするなんて・・・」
くくっ・・・と笑うと
佐久間が私の言葉に噛み付いてきた
「お前、何言ってんのかわかってんのか?
10万だぞ?高校生にとっては
すげー大金じゃないか!?」
「ええ、そうね」
「・・・てか、金で人を使うとか
卑怯だと思わないのか!!」
「じゃあ、生徒会室に来ないで
帰ろうとしたあなたは何?
副会長としての責任が足らないんじゃ
ないかしら?」
「お前が勝手に決めたんだろ!」
「あら、今は私の絶対王政よ?」
私と佐久間は長い間、にらみ合った