リトマス紙
次の日、いつもどうり日常が過ぎていった。
ちょうどテストが近いこともあって友達にメールをした。
しかし、このメールが僕を人生のどん底に陥れることになるとは…
この時は、僕にも友達にもわからないかった。

「数学のテスト範囲知ってる?」とメールを打つ僕。そしてすぐに、(P36〜P42だよ)との返事!
「ありがとう!ところで彼女とはどう?」とメールをうつ僕!僕はいつも、最低3通はメールするよう心がけている。
これが、僕のおまじないみたいなものかな?
すると、すかさず(別れた!ところで俺すごいの目撃したんだけど…)
との返事!
僕は、別れたということよりも、すごいもの見たの方が気になり、「なんだよ?」というメールを送った。すると、とんでもない!
内容が僕の目に飛び込んで来た。他の人にはたいしたことはない内容かもしれない。しかし僕には、人生を狂わせられるほどの衝撃を与えたのだった。
(実は、泉かおりと仲野が一緒にいたんだけど…)
僕にはあることが浮かんだしかし僕は、それを否定したくすぐに、「たまたまばったりあったんじゃない?」とメールを送った。
ブーブーと携帯のバイブ音が鳴る。僕はこのバイブ音がなるまで、何を考えていただろうか?それは、わからない!ただひとつ言えることは、この時間が今まででもっともつらい一分間であった。(でもよ!手を握ってたし!)そのメールを見た時、僕はただその場に立ち尽くした。
これから、真っ赤な恋ではなく、青くせつない恋が始まろうとしていた。
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