【短編】自意識過剰☆彼氏
1ヶ月後━


俺が彼氏なら自慢できるだろ~とか、付き合い始めから今まで自意識過剰な発言がかなりあった。


でも自意識過剰なとこも好きなんて思うあたしがいた。


そんなあたしには不安があった。


付き合ってからキスはたくさんしたけど、いまだに『好き』という言葉を言ってはくれなかった。


だから、嫌われることを覚悟して聞いてみたの。


「あたしのこと…好き?」


あなたは聞いた途端、戸惑い始めた。


やっぱり…


「あたしとは遊びなんだね…。」


溢れてきた涙がこぼれ落ちる…。


外も…そしてあたしの心にも、ほぼ同じタイミングで雨が降り出した。


この場から離れようと立ち上がった。


「…さよなら…。」


そう言い残し、走り出そうとしたその時、


「え…?」


あたしはあなたに後ろから抱き締められていた。



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