世界が終わる時の景色
「かわいそうだと思わないのか?」
「約束したんだ」
ベッドに凭れて、天井を仰ぎ見る。
「好きになってみせるから、って、約束したんだ。
…それだけで嬉しそうに笑うの。そんな莉麻を僕は、裏切れない」
「……」
「大丈夫。好きになれる。そう思ってるよ」
微笑んでみせれば、苦しそうに顔を歪められた。
「今はまだ…そうだな、
付き合いが長い分想いも深いっていうか…
だから、志乃への気持ちも残ってるよ。当たり前。
でも、僕がこれから一緒にいるって決めたのは、莉麻だから」